遺伝子検査は万能ではない

遺伝子検査は万能ではない

遺伝子を検査することで、病気になった際の原因がわかったり、今後、どんな病気にかかりやすいのかという情報を得ることができるようになりました。

 

さらに、その人の遺伝子から副作用の出る薬がわかり、その薬を避けたり、どの抗がん剤がその人に、より効果的かというのがわかるようになったのです。

 

血液を使う遺伝子検査の場合

 

遺伝子検査によって、100%、病気を診断できるというものではないのです。
確かに、得意な疾患(遺伝子)があり、その病気であれば、100%確実にわかりますが、それ以外はわからない場合があるのです。

 

例えば、遺伝性の乳がん卵巣がんであれば100%に近い結果を出すことができます。
しかし、他の要因から発症している乳がん卵巣がんについてはわからない場合が多いのです。

 

さらに、遺伝性の乳がん卵巣がんの遺伝子に病的変異がなければ、100%安心できるのかというと、今度は環境要因や、他の遺伝子による関与によって、病気になる場合もあるのです。

 

つまり、遺伝子検査は100%ではないということです。
しかしながら、発症する可能性が高いということは調べることができます。
生涯、その人が遺伝性の乳がん卵巣がんリスクは、一般の人の2〜4倍高いということになり、必ず対応が必要ということには変わりがないのです。

 

唾液でわかる遺伝子検査とは

 

医療機関で行う遺伝子検査は血液で検査します。
一方、自宅にキットが送られてきて行う遺伝子検査は唾液などです。

 

血液と唾液では、おのずと、わかる範囲が違ってきます。
遺伝子を調べるのですから、遺伝子と意味では同じことがわかるはずですが、その検査方法によって結果が違ってくるのです。

 

また、血液検査は遺伝子以外の情報を取ることもでき、医療機関向きとも言えます。
では唾液で調べる検査は意味がないのでしょうか?

 

唾液で調べる遺伝子検査にも意味がある

 

巷で行う「自宅で出来る遺伝子検査」は、それなりの意味があります。
たとえば、肥満遺伝子を調べると、太りやすい体質がわかったり、「血糖値が上がりやすい」とか、「頭髪が薄くなりやすい」など、体質に関することが分かるようになっています。

 

太りやすい体質なら、「食事はこう気を付けよう」とか、「できるだけ運動しよう」とか、ガンになりやすければ、こまめに検診するといった対処ができるのです。

 

医療機関の血液でする遺伝子検査とは違い、手軽に病院に行くきっかけを作るというのにも役立っているのです。

 

医療機関で遺伝子疾患がすべてわかるわけではない

 

医療機関でも遺伝子検査で遺伝子疾患がすべてわかるわけではありません。

以前、病院に行ったとき「血液検査しても良いですか?」と医師が聞いたのです。
『なぜ聞くのか?』と思いましたが、クビを傾げながら『はい』。
その後、血液検査が2万円もするのだと知りました。
10年以上も前の話なので、現在では違うかもしれませんが、
検査料金が高いから聞いたんでしょうね。

 

唾液で調べる遺伝子検査は、手軽に体質を調べてみようというのと一緒に、自分は癌や病気にかかりやすいのか?という疑問にも答えてくれそうです。

自宅で出来る遺伝子キットの比較

 


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