遺伝子が原因で発症する病気

遺伝子が原因で発症する病気

遺伝病ときくと、何か特別な病気と考えるでしょうが、
そうではありません。
病気はすべて遺伝子の影響でもあるといえるのです。

 

遺伝病は病気を引き起こす遺伝子を引き受けた人だけの病気というわけではないのです。

 

もちろん、先天的な遺伝病というのはあります。
ところが、誰もが共通に持っている遺伝子の中で病気になるような変異が起これば、なんら、親から引き受けていなくても病気となるのです。

 

つまり、遺伝子の変異は誰にでも起こる現象であって、遺伝性疾患はすべての人に起こりうる可能性があるのです。

 

ただし、病気が発症するには一つの遺伝子が変異するから病気になるのではなく、
複数の遺伝子が関係しあっていることの方が多いのです。
さらに、環境要因が加わって発症するのです。

 

さらに、病気を引き起こす遺伝子を受け継いでも病気にならない人もいます。
遺伝性の乳がん卵巣がん症候群の遺伝子変異を持っている人でも必ず癌になるとは限らないのです。

 

発症する割合である浸透率

 

病気によって発症する割合を示す浸透率が関わっている為、
遺伝子に変異が起きたら、必ず病気になるということでもありません。

 

遺伝子内の変異でも、その起きた場所や変異の種類によって、病気になることもあれば、全く無害なこともあるのです。

 

身近な遺伝子疾患

 

身近な遺伝性疾患は、例えばダウン症や難聴、色盲などがあります。
ダウン症は約600~700人に一人、色盲は20人に一人と、高い確率で発症します。
このように親から遺伝した遺伝疾患は、生まれつきの体質ともいえます。

 

癌も遺伝子の変異

 

癌の遺伝性のものはごく一部ですが、ほとんどの癌は遺伝子の変異が大きく関わっています


スポンサーリンク

病気を調べる遺伝子検査 記事一覧

優性遺伝は発症する確率は50%です。こうした優性遺伝病は代々受け継がれる場合がありますが突然発症する割合も高いと言われています。劣性遺伝は数世代にわたって発症する場合はありませんが、近親婚などをしている場合には多くみられます。誰でも持っている遺伝子変異少し前までは一人が持っている劣性遺伝病の遺伝子変異は7~8個だと言われていました。それと同じ変異を配偶者が持っていると、その夫婦の子供に病気が出る可...

DNA検査は火事や事故で亡くなった人で、身元がわからない場合や、犯人の遺留物から行われることは、よく知っていると思います。また、親子関係を調べるときにもよく聞きますね。このDNA検査と遺伝子検査はずいぶん違う検査なのですが、よく混同されます。DNA鑑定とはDNA鑑定は、簡単に言うと個人の特徴を示すDNAの配列を調べることを言います。例えば、親子を判断するのであれば、親と子供の毛髪や爪からDNAを抽...

遺伝子を検査することで、病気になった際の原因がわかったり、今後、どんな病気にかかりやすいのかという情報を得ることができるようになりました。さらに、その人の遺伝子から副作用の出る薬がわかり、その薬を避けたり、どの抗がん剤がその人に、より効果的かというのがわかるようになったのです。血液を使う遺伝子検査の場合遺伝子検査によって、100%、病気を診断できるというものではないのです。確かに、得意な疾患(遺伝...

肥満に関する遺伝子もかなり明らかになってきました。その中でも、3つの遺伝子が良く知られており「倹約型」「消費型」のタイプに分かれるのです。倹約型タイプの遺伝子を持つ人は、消費型の遺伝子を持つ人に比べて、1日の基礎代謝量が平均200カロリー少ないのです。そのため、倹約型の遺伝子を持つ人と消費型の遺伝子を持つ人が同じエネルギ-(食事)をすると、消費するカロリーが少ないわけですから、その分、余ったエネル...

最近では子供の適正を遺伝子で調べるというサービスも出ています。この検査で、学習の潜在能力や音楽、絵画、ダンス、運動能力の潜在能力がわかると言われています。親としては、子供の才能を知り、個性に向いた方向に進めてあげたいと思うものです。才能遺伝子5-HTT才能遺伝子検査に関しては、ひとつの遺伝子が色々な評価に使われています。5-HTTという遺伝子などは、神経の働きに関係しており、気質や感情への作用が研...