遺伝子病と遺伝疾患

遺伝子病と遺伝疾患

優性遺伝は発症する確率は50%です。

 

こうした優性遺伝病は代々受け継がれる場合がありますが
突然発症する割合も高いと言われています。

 

劣性遺伝は数世代にわたって発症する場合はありませんが、
近親婚などをしている場合には多くみられます。

 

誰でも持っている遺伝子変異

 

少し前までは一人が持っている劣性遺伝病の遺伝子変異は
7〜8個だと言われていました。
それと同じ変異を配偶者が持っていると、
その夫婦の子供に病気が出る可能性があるとと考えられていたのです。

 

ところが、現在では、一般の人でも、
その遺伝子変異が50〜60個はあるとされているのです。
つまり、現在までの研究によって、
配偶者も同じ変異を持っている可能性が、より高いとわかったのです。

 

近親婚や集落内で婚姻が多い場合は危険率が上がる

劣性遺伝病の頻度は1/1000とか1/10000程度で、
頻度としては少ないものです。
しかし、これも従妹など、血縁関係が近ければ近いほど、
子供が病気になる確率は高くなるのです。

 

たとえば、白皮症という病気は
近親婚の両親から生まれた子供に発症しやすい病気です。
両親が白皮症の保因者同士だとしても、
両親に血縁関係がなければ子供が病気になる確率は1/40000と低いのです。

 

それが両親が従妹同士となり、ともに保因者だとすると、
子供が病気になる確率は1/3200と高くなるのです。

 

血縁同士でなくても隔離された集落や、近い地域内での婚姻が多い場合は、遺伝性疾患が高い確率になることがあります


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